妖刀伝秘話

前回のももの記事に何の反応もなくてちょっと悲しいかげろうです。


さて、フリゲ2016という企画が開催されているので
みんな投票しましょうー
https://best-furige.rhcloud.com/2016/

妖刀伝が投票対象のようですのでみんな投票しましょうー
かくいう僕はまだ投票していないが。


今日は懲りずに妖刀伝の裏話的なものを書こうかなと思う。
そんなに裏話はないのだが。

例によってネタバレ注意。


○システム編○

■辻斬りシステム
大学生の時、むらかみ君が原案を持ってきたのが発端。
血を吸うと刀のレベルが上がるが、体のレベルが下がるため
定期的に乗り移る必要があるゲームを考えてみた、という話だった。
その後僕の中で妄想が爆発し、せっかく乗り移れるなら
それを生かしたストーリーを・・・
子供でないと入れない入り口を・・・
と考えているうちにすごくいいものができる気がしてきたので、
むらかみ君に許可をとってツクール2000の体験版で序盤を製作。
「呑兵衛」(もっと太ってた)
→「佐助」(今より若かった)
→「弥太郎」(今と一緒)
→「五右衛門」(今と一緒)
→で、正門から入って凛に殺されるところまで作って
むらかみ君と「これだよ!」って言い合った記憶がある。
妖刀伝が産声を上げた瞬間である。
ちなみにその時むらかみ君は
映像学部の先生に企画を話したらしいが、
「それならアクションゲームのほうがいいんじゃない?」
と言われたらしい。
「その先生何もわかってねーな!」
と自信満々に言ったことを覚えている。

■読み取りシステム
リメイク前は宿屋で寝ると夢が見られるシステムだった。
凛(竹刀のやつ)、才蔵(戦術書のやつ)、剛毅(コルクのやつ)
の3種類が見られ、20人以上斬っていると
「キリタイ」「キリタイ」「キリタイ」「キリタイ」「キリタイ」
「ダレヲ・・・キリタイ?」ってなるホラーな感じだった。
が、そもそも宿屋に泊まる必然性があまりなかったので、
知恵を絞ってアイテムからサイコメトリーするシステムを思いつく。
本当はもっといろんな住人の思い出を作る予定だったのだが
結局ほとんど三家老のものになってしまった。
まあこれはこれで良かったかな。

■直前からやり直す
唐突に閃いて実装。
おそらくこのシステムがなければ優秀賞は取れなかっただろう。
このあたりから僕はユーザーインターフェースに目覚めた。
しかしこのシステムは実装が地味に難しいのである。
直前にセーブしたものを読み込むのは技術的に難しかったので、
戦闘前のHP、変数、所持金、アイテムを保存しておいて
それを復帰させるというややこしいことをした。
アイテムに至っては何をどれだけ持っていたかを保存するのは難しいので
アイテム袋を2つにするスクリプトを探し、
戦闘前に入れ替える作戦をとった。後に連戦時に血を見た。
戦闘によってはその場復帰ができない場合もあるので
できない戦闘をリストアップして個別に復帰地点を入力していった。
妖刀伝はこういう面倒な作業のオンパレードなのである。

■実績
これも急に閃いて実装した。
結果的に正解だったと思うが、
もうちょっと中身は吟味すべきだったかもしれない。
少なくとも今後実績に前作ネタは入れません。

■3倍速
やっぱ何回も繰り返すのめんどいしなーと思って
10分切りを達成した場合に会得できるようにしたのだが
10分切りがそんなに難しいと思ってなかった。
これの開放条件は「実績20取得」にすべきだったかも。


○キャラクター編○

■凛
和風RPGに着物の女剣士は必須だろという
よくわからない独断と偏見によって生み出された。
というか門番倒した後にさらなる絶望を植え付けるには
こういうキャラが出てこないとダメだろう。
むらかみ君も何も言わなかったのでたぶん合ってる。
殿が偽物になってる状況でこういう頭の固い側近というのは
わりと定番なような気がしてきた。
リメイク前はハチマキしてた。
なぜか「唐竹割り」は最初から全くぶれていないのだが、
もうひとつは「見切り」ではなく「集中(一定時間能力2倍)」だった。
途中で「見切りカッコよくね?」
ということで見切りになった。
が、どの攻撃が見切れるかわかりづらいので
これは失敗だったかもしれない。

■才蔵
イケメン忍者。
子供で屋根裏に侵入して殺されかけるが
裏切った忍者に助けられる、というシチュは
最初期から考えていた。
どうせならめっちゃイケメンにしてやるぜ。
ということで身も心もイケメンな才蔵が誕生した。
モデルはもちろん剣心でござる。
(だからくノ一は薫なのでござる)
とにかくイケメンで天才、という設定を生かす為、
カッコいいことしか言わない。
たまにボケるのもカッコよさを引き立てる為なのだ。
たぶん。

■剛毅
酒場で人斬りしたら
奥から強そうなのが来てやられたでござる。
という状況を作るためだけに作られたキャラ。
フリー系のゲームで最初に行く酒場の奥で
重要キャラが飲んでたりするのは定番ではなかろうか。
リメイク前はあんまり愛着がなかったのだが、
塔矢行洋似の顔グラをあててから愛着がわいてきた。
モデルはおそらく左之助。
左之助をおっさんにして豪快にした感じ。
槍を使ったりツケがたまってるのはそのせい。
実は「お守り」の思い出内容はリメイク後の閃きである。

■ゆき
やっぱり最初のイベントは町娘救出だろう。
しかもその後もお世話になるキャラだろう。
なら「おみっちゃん」しかねーな?
いいな?「おみっちゃん」だな?
というわけで爆誕。
腹黒なのはキャラ上必然だと思うが
ミーハーなのは雑談イベント作りながら自然にできた設定。
いつのまにこんな雑談内容豊富になったんだ。
妖刀伝のリメイクはまず
ゆきちゃんの雑談制作から入ったという噂。
「ゆき」という名前は特に考えずに決めたのだが
ツクール「和」のサンプルゲームと名前が被るという。

■静
武家の女。わらわキャラ。
江戸時代に実際わらわキャラがいたのかは定かではない。
殿が成り変わられている場合、奥方は牢屋だろうというのは
僕の勝手な偏見だろうか。
牢屋でポチが出てくるイベントはわりと早期に決まっていた。
リメイクで殿がすごい切れ者になったため、
合わせて静も切れ者化した。
また、リメイクで姫関連のイベントを追加したため
「親バカ」という属性がついた。

■ポチ
牢屋のイベントのためだけに生み出された。
リメイクで地下通路にも出てくるようになった。
「ポチに乗り移って殿に接近してガブリとやるのかと」
と言われたときは「その手があったか」と思ったが、
やっぱり却下。

■殿
リメイクであんな人を食ったような性格になったのは
だいたい顔グラのせい。
「筋を通した物言いで論を交わしながら
上面で物事をやり過ごす度量も持つ」
という才蔵評は、ちょうどその時読んでいた
「つらつらわらじ」の熊田少将にちょっと影響受けた。

■由美と六助
乗り移るなら花魁に乗り移って
男をたぶらかすのが必須だろ。
と思って遊郭を出したのだが、
結局そんなにたぶらかしてない。
あくまで全年齢ゲームなのです。
本来六助をたぶらかして突破するイベントのつもりが
なぜか六助がカッコいいやつになっていた。
梅毒のくだりは『JIN -仁- 』だろ?
と言われると否定したくなるがJINかもしれない。
「鉢植え」の思い出はリメイクで追加したがかなり自信作。
詳しい解説はこちらで見られます。

■姫
リメイク前にはいなかったとは思えないほどの重要人物。
こんな性格になることを誰が想像できただろうか。
でも殿・静・姫、このIQ高そうな家族は結構好きである。
しかしやはり僕は大人っぽい子供が大好きなようだ。

■弥生
みんなお待ちかね巫女さんである。
リメイク前はグレーの髪色で、「和」素材は青髪で、
強引に黒髪に塗り直した。
戦闘で使ってくるのは弓矢です。
巫女さんだから弓矢を使うだろうと思ってしまうのは
犬夜叉の読み過ぎか?
と思ったけどグローランサー3の弥生さんも弓矢だった。
あ、「弥生」ってそこからとったのか。
ちなみに誰も気づいてなさそうなのでここで書くが、
右の狛犬を斬った状態で神社イベントを発生させると
力ずくで狛犬を動かす弥生さんが見られます。


○ストーリー&元ネタ編○

■真鹿城
開発室でも言及しているが、
1591年、南方三十三館の仕置きで滅亡した
鹿島の国がモデルです。
このとき滅亡せずに
江戸時代まで鹿島氏が生き残ったという設定。
なぜ江戸でも京都でもなく茨城なんだ!?
それは調べれば調べるほど都合よかったから。
鹿島神宮、タケミカヅチ、塚原卜伝、
フツノミタマの剣、要石。
すべてが鹿島を使えと僕に語りかけてきた。

■偽殿
結局偽殿は何者だったのよ。
と何回か言われてしまった。
そこは想像に任せてもいいかなーと思ったりしたけど。
なんとなく上記の南方三十三館で鹿島を滅ぼし損ねた
佐竹側の人間なんじゃないかと僕は思っている。
正直三人官女が偽殿を慕ってる理由は
僕にもよくわかっていない。

■腰元のおび
開発室でも言及しているが、LIVE A LIVEのネタ。
「見逃してくださいまし!」という腰元を倒すと
腰元のおびが手に入る。地味にエロい。
ちなみにくノ一が混じってる。
女性を誰も斬らないで進むと最後に腰元が
いんろうと間違えて腰元のおびをくれる。
ちなみにLIVE A LIVEを初プレイしたのは
ちょうど妖刀伝を作りはじめた頃だった。
リメイクで最終戦を屋根の上にしたのも
LIVE A LIVEの影響が強い。

■まどろみの術
開発室でも言及しているが、元ネタはFF9ではなく、
シャイニング・ザ・ホーリィアークのローディの技。
西洋ファンタジーなのに序盤に宇宙人に憑依されるという
トンデモ展開が待っている。
忍者であるローディは序盤で記憶を失うのだが、
物語が進むにつれて彼が記憶を取り戻したかどうかは
どうでもよくなってしまう。

■寝ている子供を起こしてしまった時のサンタ技
開発室でも言及しているが、
元ネタは「赤ずきんチャチャ」の白い髭締め。
サンタ「すまんのう、もう起きんでくれ」
トナカイ「起きなかったら犯罪っすよ」

■生きようとする意志は何よりも強い
才蔵が回想でさらっと忍ばせてくるが、
このセリフ単体なら気づく人もいるであろう。
そう、剣心のセリフである。

■守りたいものがない者に、この怖れなどないんだ。
RADWIMPSの億万笑者の歌詞。
紅苦無の思い出を見た後の
説明メッセージとして表示される。

■辛いのは話す身か、話される身か。
「もう嫌だ」達成後の説明メッセージ。
太宰治が締め切りにもかかわらず将棋をしており、
その場を担当者に見られた時に発した台詞
「辛いのは待たす身か、待たされる身か」。
彼はその時走れメロスを思いついた。
ナンノハナシダ

■最後の一滴まで知恵を絞ったか?
飲んだくれ剛毅に対する殿のセリフだが、
たしかこれは当時読んでいたハリーポッターの
6巻か7巻に出てくるダンブルドアのセリフだったと思う。
・・・7巻てダンブルドア死んでたはずだからたぶん6巻。



あっダメだ・・・・・・
たしかもっと元ネタがあったはずなんだが出てこない・・・
もものときはストーリーを追いながら確認できたが
今回はそうはいかないぜ・・・

僕はもともと無意識に元ネタを仕込む人なので
今更思い出せない・・・

というわけで不本意ながらこれで終わりだ。
次回作に期待。

かげろうでした。
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